中国(蘇州・上海・北京)

地平線見ゆる蘇州や天高し

蘇州の田園風景 (蘇とは草木が豊かで、五穀が稔り、魚が捕れるの意)


 以前より計画しておりながらなかなか実現できなかった中国旅行をやっと実行した。テロ関係はともかく、まだ鳥 ウイルスの脅威は除かれるどころか各地で流行を見せ始めているようだ。
 そんなわけで、あまり奥地ではなく滞在時間も短いツアーに参加することにした。今回は上海2泊、車中1泊、北京 1泊の旅である。
 相変わらずのおっちょこちょいでパスポートを忘れて家内に途中まで持ってきて貰い、やっと飛行機に間に合うような 珍道中ではあるが、何とか無事帰還。HPをアップすることが出来た。

蘇州
 上海のホテルを朝8時にバスで出発、約2時間で蘇州に着く。上海近郊は建設中の高層マンションが目に付くが蘇州に 近づくにつれ田園風景が広がった。トップの写真は高速道のサービスエリアからの図である。
 ガイドの漢さんによれば、これほどの好天はこの時期そんなにはないとのことであったが、ぬけるような青空であった。
   とにかく中国は広い。すべての観光名所をゆっくり見学する時間はない。すべて駆け足で通り過ぎるだけであるので、 ことによるとガイドの話の聞き間違いもあるかも知れない。その辺はご容赦願うこととして、写真と俳句を見て頂くこと としたい。
 

留園

 留園は、清代の典型的な庭園だそうで、中国四大名園の一つであり世界文化遺産にも指定されている。園内は四つの区画に 別れており、水景、建築物、田園、自然などのイメージで作られているとのことだ。廊下には歴代の書家による300枚 の石刻が飾られていた(留園法帖)。書を良くする方々には垂涎の的ものであろうが、私には良くは判らなかった。
 ところどころの部屋では、演劇を見せたり、美女が笛を吹いたりして往時の貴族生活の一端も披露していた。
 この劇は敦煌の方のもので京劇ほどの隈取はなく、妖艶な感じであった。
 盆栽の置かれた庭もあった。日本のこぢんまりとしたものよりは大きめの盆栽であるが、素晴らしいものが多くあった。 何枚か写真を撮ってきたがその1枚が下のものである。
   木の形状よりも石の形状を大切にした盆栽のようだ。
 留園の圧巻は、なんと言っても庭の中心に位置する、北宋代の築山庭園である、冠雲峰である。
 中心の石山は太湖の底から取り出したもので、穿たれた穴は長年の水の浸食によって出来たものだそうで、古来より 大変貴重な石とされているらしい。太湖石は他の庭園でも見られたが、これが最高最大のものとのことであった。
 庭園の奥の方にはいかにも中国庭園に似つかわしい柘榴の実が爆ぜていた。


地平線見ゆる蘇州や天高し
「伊吹嶺」2005年2月伊吹集収載

太湖石突き上ぐる空鳥渡る


 解像度を落としすぎたのか、この写真では太湖石の後ろに柘榴が成っているのだが少々見にくいようである。
 留園を出て東洋のベニスとも言われるほどの水の都を運河を通る水上バスから見学しつつ虎丘に向かった。



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